「WORK 価値ある人材こそ生き残る」を読んだ
職場で献本頂いたので「WORK」を読んだ。
どんな本か
2022年1月11日発行。日経BP。著者は転職系Webメディア『転職アンテナ』を立ち上げたmoto(戸塚俊介)氏。転職によりキャリアアップしていきたい人に向けた働き方の指南書。働くことに関する著者の考え方が紹介されている。
所感
働く上で持っておきたい考え方が多数記されていた。体系的な指南書というよりは著者の考え方をまとめた本なので、デキる先輩から教えを受けてるような感覚だった。
著者は主に営業職でキャリア形成してきた方だが、『主体的に動いて企業に価値提供し、対価を得る』という点は全職種に共通して言えることなので、エンジニアでも読む価値はあった。IT技術者は転職する人が多い職種、ということを考えれば読んでおいて損はない。
内容に関してではないがフォントサイズの使い方が面白かった。章・節・項・本文でそれぞれフォントサイズが違っていて、章のフォントがとにかくデカイ。見開きで大文字が飛び込んできてちょっと笑う。まあ直球ぽさが感じられるのでこれはこれでいいんだろう。
心に残った言葉
信頼残高は約束と実行の繰り返しで貯まる
信頼残高の貯め方について職場で話をしたことがあるのを思い出した。
- 任された仕事に+αしてアウトプットするを繰り返す
- 頼まれごとの大小は関係ない
確かに+αのアウトプットを常に出してくる人は信頼度上がる。
会社名よりも個人の名前が先に出てくる状態を目指す
凄腕の有名エンジニアだと「○○さんがあの会社に転職したらしい」みたいに言われることがあるけど、そういう言われ方する人をイメージした。
実行力と違和感を大切にする
違和感、開発してるとあるある。
「なぜこうなってる?」とか、「なぜこれをやる?」とか、「本当にこのやり方でいいのか?」の違和感を見過ごさずに仕事してるとちょっとずつ質は上がってく気がする。
モチベーションは気分なので頼りにならない
わかる。モチベーションのコントロールは難しい。疲れてると下がるし、なんなら一日の中でも波がある。波があるのを受け入れた上で「金もらってるしやらないとな」の意識で無理せず働くのが良いんだろう。
許可を求める行動をする
自主性、大事。マネージャー職になってから、許可を求める行動をしてくるメンバがとても頼もしく感じるようになった。
許可する側の目線で考えると下に行くほどコストが高い。
「これ、やったほうが良いと思うんですが、私やっていいですか?」
→ やるべきか判断して許可するだけ
「これ、なにかしないとまずいですかね?」
→ なにができるか考えて、やるべきか判断して指示を出す
「」
→ 『これ』を見つけて、なにができるか考えて、やるべきか判断して、誰に任せるか決めて、指示を出す
なので自分自身も一番上のセリフが吐けるように動くようにしていきたい。
こうして書き出してみると脳内のどこかしらにいた考えが大半かもしれない。ただ、結構奥底にアーカイブされてて普段引き出せない場合が多いので、こうして言語化された状態でインプットできることに意味がある、んだと思う。