自作キーボードを増やした
3年ぶりくらいに游舎工房で自作キーボードを作ってきた。
動機
3年前に作ったCorne Cherryをずっと気に入って使っていたのだけど、最近になっていくつか気になる点が出てきたので作り直そうと思った。
一番はキーの重さで、Kailh Box茶軸の45g荷重が重く感じるようになった。特に小指が辛い。
次いでタイプ音をもう少し小さくしたくなった。昨今はリモートワークが中心のため、会議中などにタイプ音で会話をかき消してしまうのを防ぎたかった。
あとはキーキャップに飽きてきたので、XDAプロファイルに一新したいと思ったのも理由のひとつ。
組み立ててるところ
家にはんだごてがないので、游舎工房の工作室を借りて4〜5時間くらいかけて作った。
途中失敗して部品取り外し&買い直しが発生したので1時間くらいロスしてしまった。
作ったもの
で、作ったのがこれ。カラフルで少し痛々しい。
キーボードキット
せっかく作るんだし全然違うものを・・・と思ったのだけど、結局またCorne Cherryを選んでしまった。
というのも、Corneの42個というギリギリのキー数は自分に合っていて、さすがにこれ以上減らしてしまうと仕事で使えなくなってしまいそうな気がした。
LEDを光らせる気はなかったので、部品数の少ないCorne Cherry Liteを選んだ。
キースイッチ
スイッチはKailh BoxのSilent Pinkにした。35g荷重のリニアタイプで、互換スイッチの中では静音性が高いらしい。
実際、Kailh Boxの茶軸と比較するとびっくりするほど音がしない。すごい。
そして35gリニア、軽い。軽すぎて最初はタイプミスが増えそう。でも長時間タイプするなら45gより35gの方が楽に感じるのでこれが自分にとっては正解っぽい。
噂によるとSilent Pinkはディスコンになるかもしれないらしい。無くなる前に50個ぐらい買っておきたい気もする。
キーキャップ
キーキャップはXDAプロファイルのくすみカラー無刻印をバラ売りで買った。今まで使っていたMDAプロファイルと違ってすべての行でキーの高さが同じなので、無刻印で適当にキーを買って組み合わせるのが容易だった。
XDAプロファイルにしたのはこれも正解のようだった。キーの高さが抑えられたのと、キートップが広めなので斜めに押し込むようなミスタッチが減りそう。
キーキャップを買ったお店はTALP KEYBOARDさんとlayliahさん。
キーマップ
キーマップの設計は以前のままほとんど変えず、通常レイヤ、RAISEレイヤ、LOWERレイヤの3層構造にした。
通常レイヤ
通常レイヤはアルファベットを打ち込む用。これといって特殊な設定はなく、左手親指にスペース、右手親指にエンターを配置している。
RAISEレイヤ
RAISEは記号を打ち込む用。プログラミングでは多用する。左手親指でRAISEキーを押しながら、上部&右手領域のキーを組み合わせて記号を入力する。
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と$
、\
あたりはよく間違える。
LOWERレイヤ
LOWERは数字とカーソル移動用。これも多用する。カーソル移動はVim準拠のHJKLにしている。あと、通常レイヤにEscの置き場がなかったのでLOWERレイヤに押し込んでる。
数字キーのタッチタイピングは未だに自信がないのでよく間違える。
図だとファンクションキーがあるが、使用頻度が低すぎて今回は削った。
キー設定はqmk_firmwareの設定を書き換えてビルドした。
VIAというGUIでキーマップ設定を変更できる便利なツールが出ていたのだけど、RAISE/LOWERとかな英キーを同居させる設定ができなそうだったので使うのを諦めた。
何かを作る取り組み自体が久々だったので、達成感があってよかった。